銃の所持許可を取得しよう ①概要説明

2020年4月17日

こんにちは、blueです。

前回の記事では狩猟免許の取得方法について紹介しましたが、今回は銃の所持許可の取得の仕方について解説していきたいと思います。

銃の所持許可はぶっちゃけかなり面倒くさいです。狩猟免許とは比較になりません。
手続きが面倒くさいうえにわかりづらいです。
「これくらいの手続きをこなせるような人じゃないと銃は持たせられないですよ」と手続きを行うこと自体で篩にかけてるんじゃないかと思うくらいです。
ですがこれは致し方ないことだと思います。

当然のことながら、銃は扱い方を間違えれば簡単に人を傷つけることができる危険なものなので、誰にでも持たせられるようなものではありません。
手続きが面倒で審査が厳しいことも、危険な人物に銃を持たせて事件が起こることを防ぐために重要なことなのです。
日本で銃を持つ、ということはそれだけ社会的責任が問われることだということを忘れずに銃の所持許可の取得に臨んだください。

前述の通り銃の所持許可の取得は煩雑で難しいところが多くあります。なるべくわかりやすく解説していくために、今回の記事では所持許可取得の概要を解説し、次回以降の記事で本格的に所持許可の手続きについて解説していきたいと思います。


1.大前提として...

初っ端からこの記事の存在意義を揺るがすことを書きますが、銃の所持許可を取得するにあたり、銃砲店に行って手続きの手順を教えてもらうとストレスなく手続きを行うことができるようです。

僕はネットや教本を見ながらなんとか一人で手続きを行いましたが、前述の通り手続きが非常に煩雑なためかなり苦労しました。色々調べてみると銃砲店に行くと所持許可を受けるための色々な相談に乗ってくれるようです。許可を受けると必ず銃を所持することになるので、銃を購入することも踏まえて銃砲店に相談するのがより手続きをスムーズに、ストレスなく行うための最善手のように思います。

自力でやろうと銃砲店にお世話になろうと手続きの内容や流れは全く変わらないのでこのブログだけでも銃の所持許可の取得はもちろんできますが、「一番近い銃砲店に行くのに車で2時間かかる人間が、なんとかネットと教本を頼りに銃砲店に頼らず独力で銃所持許可を取得した前例」くらいのものとしてこれからの記事を見てもらうのがいいような気がします。まあでももちろん手続きを行うために必要な情報や自分で手続きを行う際困ったことなどは出来る限り解説していきますよ。

2.銃所持許可取得までの流れ

大きな流れとしては

1.初心者講習を受ける
2.射撃教習を受ける
3.所持許可の交付を受け、銃を入手

の3ステップになります。それぞれのステップについて詳しくまとめると以下のようになります。

1.初心者講習を受ける

初心者講習会 申請

初心者講習会 受講

講習修了証明書の交付

2.射撃教習を受ける

教習資格認定 申請

講習資格認定書 交付

猟銃用火薬類等譲受許可 申請

猟銃用火薬類等譲受許可証 交付

射撃講習 受講

教習修了証明書 交付

3. 所持許可の交付を受け、銃を入手

銃所持許可 申請

ガンロッカー等の設備の確認

銃所持許可証の交付

銃の購入・譲渡

銃の確認

2が特に大変です。次回以降の記事で1から順に詳しく解説していきたいと思います。

3.銃所持許可に必要な費用、かかる時間

所持許可にかかる費用ですが、まず手続き関係の手数料に約60,000円かかります。内訳としては
・講習受講申込書 6,800円
・教習資格認定申込書 8,900円
・猟銃等火薬類譲受許可申請書 2,400円
・射撃講習の受講料 約30,000円
・銃所持許可申請書 10,500円

となります。射撃講習の受講料は射撃場ごとに異なるため、多少金額は前後しますが、概ね60,000円くらいとみておきましょう。

また教習資格認定申込書と銃所持許可申請書の提出に合わせて必要な医師の診断書が5,000円程度、教習資格認定申込書と銃所持許可申請書で二回分必要になるため10,000円程度かかるほか、ガンロッカーが15,000~40,000円、装弾ロッカーが15,000円前後かかります。
加えて射撃教習の際使う装弾の購入のためにもお金がかかります。装弾の値段を調べてみたところ、オープン価格になっているものが多く一般的な値段はなんとも明言できないのですが、僕が購入したときは25発入りの箱を3個ほど購入して5,000~10,000円くらいだった気がします。散弾の弾はそれほど高くなかったです。
後は各種書類を提出する際に写真だったり住民票だったりがちまちまかかって、合計すると大体110,000円くらいになるかと思います(ガンロッカー・装弾ロッカーはそれぞれ15,000円で計算)。ひーお高い。
所持許可を受けると必ず銃を所持することになるため、これに加えて銃の購入費用がかかります。安い中古でも50,000円~60,000円ほどかかります。新品だと20万円以上は普通にかかります。

ただあくまで一例としてですが 、僕の場合は猟友会に所属していてそのつてで余っているロッカー類を譲ってもらったり、銃をやめる人から銃を譲ってもらったりしたため、ロッカー類・銃はほぼお金がかかりませんでした。猟友会に所属している・ハンターの知人がいるなどのつてがあれば備品関係は中古を買ったり譲ってもらえる可能性もあるので、少し節約できるかもです。

かかる時間についてですが、僕の場合はかなりまったりやったので1年ちょっとかかりました。頑張って手続きを進めたら半年~1年以内には余裕でできると思います。

4.まとめ、参考URL

流れは何となくわかっていただけたでしょうか。なかなか経験することのない長い手続きになるでしょうが、ハンターになるために頑張りましょう…


警視庁 銃砲刀剣類所持許可等関係手数料
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/tetsuzuki/firearms/commission.html