猟友会について
こんにちは、blueです。
今回は狩猟をしようと思ったら一度は耳にするであろう「猟友会」という組織についての記事です。
熊の駆除などの際に活躍しているイメージのある猟友会ですが、そもそもどんな組織なのか、ハンターとして活動するにあたり所属すべきなのか、などなど解説していきたいと思います。
メリット・デメリットなど色々紹介しますが、あくまで僕が所属している猟友会で見た経験などから解説したいと思いますので、一つの例として見てみてください。
1.そもそも猟友会とはなんぞや?
猟友会は狩猟を行う人たちのための公益団体です。
「狩猟道徳の向上」「野生鳥獣の保護」「有害鳥獣の駆除」「狩猟の適正化」を目的とした組織になっています。
組織構成としては
大日本猟友会 > 都道府県猟友会 > 支部猟友会
となっており、狩猟免許を取って猟友会に所属したい!となった場合には支部猟友会に所属することになります。
狩猟者登録の条件を満たすような共済保険の運営の他、支部猟友会では狩猟者登録の代行なども行っています。狩猟免許を取る際に行われる予備講習会を開催しているのも猟友会です。
また支部猟友会は鳥獣被害に対しての有害駆除なども行っています。
猟友会に所属していなくても狩猟を行うことは問題なくできますが、所属しておくとなにかと便利なことも多いです。
2.猟友会に加入するメリット
ここで、僕が実際に猟友会に所属してみて感じたことを踏まえてメリットを挙げていきたいと思います。
・狩猟者登録の代行をしてくれる。
狩猟を行うにあたり狩猟免許の取得、銃猟を行うには銃所持許可の交付を受けることが必要ですが、それに加えて、毎年猟期が始まる前に狩猟を行う都道府県に対して「狩猟者登録」を行う必要があります。
狩猟者登録を行うには3千万円以上の損害賠償の保険の加入が条件となっているのですが、猟友会の会費には、その条件を満たす狩猟事故共済普通保険が含まれているため、狩猟を行うために改めて必要な保険を探す必要がありません。
また、狩猟者登録自体の手続きも必要種類を提出すれば代行してくれるので、煩雑な手続きを省くことができます。
・狩猟免許の更新時期になると通知がもらえる。
狩猟免許には有効期限があるのですが、有効期限が近づくと更新に必要な書類と共に通知が届きます。更新を忘れると免許を取りなおさなければならなくなるので、通知が来るのは助かります。
・新規加入者に助成金が出る。
新規に狩猟免許や銃の所持許可を取得にあたって、各市町村で助成金を設けていることがあります。
多くの市町村では助成金の取得条件を「猟友会に所属している」「有害鳥獣対策事業に従事する」としており、猟友会に所属すればそのどちらの条件も満たすので助成金が必要な場合は猟友会に所属するとよいでしょう。猟友会に所属せず有害鳥獣対策事業に従事したい人に助成金が出ないのはそれはそれでどうなんだろうと思う。
・先輩ハンターに色々教えてもらえる。
猟友会に所属することで先輩ハンターから実際に猟を行う上での様々な知識を得ることができます。
ハンターの減少・高齢化のためか、新規加入者、特に若者の新人は歓迎されているように感じます。
ただ知識を得るだけなら本やネットでも得ることができますが、解体などは実践しながらの方がわかりやすいので非常にありがたいです。
・有害駆除ができる。
厳密には個人で有害駆除を行うこともできるようなのですが、多くの自治体は有害駆除の仕事を猟友会に任せているので、有害駆除に参加したい場合は猟友会に参加するのが一番の近道だと思います。
3.猟友会に加入するデメリット
個人的には猟友会に参加してみてデメリットはさほど感じないのですが、調べてみると猟友会に参加したくないので個人で活動している方のブログ記事などがちらほら見られます。
会合が多い・人間関係が面倒、などがその理由の大半のようです。僕の所属する猟友会では会合のようなものは特になく、しいて言うなら年一回の総会・忘年会くらいなものです。
人間関係の問題も今のところ特段問題もないように感じています。
ただ、「あの人は猟に出る時猟欲が先行している。」「解体後の残滓の処理が雑な人がいる。」のようなマナー的に問題のある人の話は時々耳にします。
集団で活動するときに否応なくマナーの悪い人と一緒に行動することになるため、自分で管理できないリスクが発生するという意味でデメリットとなりえるかなと感じます。
また、狩猟者登録などの手続きを代行してくれるのは大きなメリットではありますが、代行に任せすぎて、手続きについて自分でしっかり把握できないままになってしまう可能性があるように思います。
楽だからと手続きを丸投げにするのではなく、日ごろから意識をもって狩猟読本などに目を通しておき、手続きの内容をしっかり把握した上で代行をしてもらうように意識しておけば問題ないかと思います。
こちらはデメリットというほどのものではありませんが、所属するうえで気にしたいところではあります。
4.猟友会には所属すべきか?
結局猟友会には入るべきか?という問題ですが、個人的には入るべきだと思います。金銭面でも知識面でもメリットは多く、狩猟を行うための最初のハードルをかなり下げてくれると思います。
もし人間関係が煩わしくなったりしたら最低限の集まり以外は出ない、猟友会をやめるなど選択肢もありますので、まずは猟友会に参加して経験を積むのが良いのではないでしょうか。
5.まとめ・参考URL
街中にクマが出た!なんてニュースが放送されると必ず耳にする「猟友会」ですが、有害駆除を行うだけでなくハンターのバックアップをしてくれる非常にありがたい団体です。
本格的に狩猟を行うようになる前に、猟友会に参加しておいてはいかがでしょうか...
参考URL
大日本猟友会
http://www.moriniikou.jp/index.php
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